やけど治療例


風呂の熱湯によるやけど〜右足部〜


   【 医師のコメント 】   

名古屋在住の女性。仕事で勤務先が変更になり千葉から名古屋へ転勤。
転勤直後の慣れない土地や部屋、疲労などがかさなりうっかり熱湯の入ったバスタブに足をいれてしまい受傷。その経緯はご自身のお話に詳しく記述されている。
仕事上、ケロイドや瘢痕、引きつれによる変形などの無い足の形を要求されているため、熱心に治療に専念された。写真は治療途中だがより綺麗にするための治療はこの後も続けている。


●治療経過●
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【 右足部前面 】
【 右足部外側面 】
【 右足部内側面 】
初診日
3日後
1週間後
9日後
10日後
12日後
3週間後
約1ヶ月後
約2ヶ月後
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   【 患者さんのやけど治療体験談 】   


○月○日(土) その日は肌寒く、午後から仕事へ行くため温めてから仕事へ行こうと、いつもはシャワーだけなのをお風呂のバスタブにお湯を入れました。
住んでいた名古屋のマンションは9日前に会社の人事異動で千葉から引っ越してきたばかりでした。給湯器の温度調節に不慣れだったことや、あまりの疲労感に溜めたお湯が熱湯であったことに気付かずに右足を入れました。
強烈な熱さと痛みにすぐ足を上げましたが、尋常ではない痛みを感じました。
直ぐに水で冷やし続けましたが、その水が右足にはぬるく感じてしまいます。
5分間くらい冷やし続けましたが、異常なくらい赤く膨れ上がっていく足に会社には行かれないと思いました。

引っ越してきたばかりで、どこに病院があるのか分からず、友人に電話をし調べてもらいました。そして、私は会社へ電話をしたり、病院を調べていました。その間10分くらいでしたが、いつの間にか足の甲いっぱいに大きな水ぶくれができており、歩くことも困難な状態でした。幸いにマンションの大家さんが氷を用意してくださり、病院へ車で送っていただけるとのことでとても心強かったです。

最初に行った病院は小さな一般病院だった為、受け入れてもらえず、近くの総合病院へ行くよう言われました。車での移動中も痛みはどんどん増していき、「痛い」と思わず超えに出してしまう程でした。みるみるうちに足首までの水ぶくれが、ポリ袋に水を入れて、それをぶら下げているような状態になり、怖くて足が震えました。

総合病院の救急へ案内され、内科の先生に担当していただきました。
確か、クリームを塗られ、ガーゼ、包帯を巻き、痛み止めの坐薬を入れてもらいました。
皮膚科の先生が3日後のGW明けまで病院には来られず、それまで毎日ガーゼ交換が必要とのこと。先生から入院するようにと勧められました。
さっきまで元気だった自分が入院するとは思いもよりませんでしたが、1人暮らしで、人の助けが必要だったので入院をすることに決めました。
入院してからは痛み止めの点滴のような薬をずっと入れ続けていただいたおかげで足の痛みはほぼ無くなりました。
しかし、この薬には副作用があり、次の朝、手に力が入らなくなり止めてもらいました。聞けばモルヒネよりも強い薬だったようです。

ガーゼ交換時に自分の足をやけど後、初めて見たときは自分の足とは信じ難い、見たことの無い状態にショックで失望してしまいました。
あまりの状態に、元通りになるのか、それが一番の不安で、人知れず泣きました。
病院にi-Padを持って来ていたので「やけど」「病院」「東京」で検索をしました。きっと、やけどを綺麗に治してもらえる病院があるはずと信じて。

すると、3件くらいでてきて、川添医院とあと2つの病院です。川添医院のHPを拝見し、まず先生方が優しそうでいらっしゃった事、明治から続いている事、自然治癒な事、他のやけどをされた方の写真がとても綺麗になっていた事、痛くない治療という点が決め手となり、転院しようと思いました。

川添医院にも電話をし、状況を説明すると「一度来て下さい」と男性の先生から言われました。その話口調に安心感を持ち、藁をもつかむような思いで今すぐにでも行きたい気持ちでした。

入院先の病院にもその旨伝えましたが、GW明けの火曜日に皮膚科の先生の診療を待ってからとの事でした。ようやく迎えた火曜日の診察は水で洗い流し、ガーゼ、包帯を巻かれました。その水で洗われた時の激痛に、大人の私も涙が出る程でした。やけどの部分を若手の先生が何の言葉もなく、少し引き目にまじまじと見られていたことが冷たくも感じてしまいました。

松葉杖を借り退院しました。身の回りの荷物を持って名古屋駅に向かいました。健常な時は新幹線乗り場まで徒歩15分です。それが松葉杖だと30分はかかり、手や脇が疲れてきました。足を下に向けると血液の流れの影響なのか痛くて、なるべく足を曲げていました。そして空気にふれるだけでも痛く、ホームでは待つことが出来ず待合所に行きました。

その日は目白駅近くのホテルに泊まりました。
次の日ようやく川添医院にタクシーで行き、診てもらうことができました。
その時の従業員の方や先生の接し方がとても寛容に受け止められてるように思いました。
私のひどい足を見ても普段通り、あまり驚かれた様子でもなかったこと。かと言って過度の同情心があるわけでもなく、とても丁寧に優しく淡々とされていたことが安心しました。

私は消毒をされるのかと思っていましたが、特別な湿布(医院の貼り薬)を巻いてもらい、ガーゼと包帯を巻くだけでした。痛くなく、あっけなく終わりました。先生の説明は来週の月曜日から少なくとも2週間くらいは毎日通うことになり、その期間が治療の勝負どころで、自己治癒力が動き出す時期との事。それで波に乗れば治療期間は1ヶ月半から2ヶ月とのこと。今はまだ皮膚が泣いている状態と言われました。私は心も泣いていると思いました。

費用との兼ね合いや通院は千葉からでは大変なので、近くのホテルの提案から、松葉杖の高さの再調整や使い方まで、何一つ隠すことなく私にもイメージしやすいように、大きな問題や小さな事まで計画的に話され、ここで治すしかないと思いました。

そして千葉の自宅まで帰りました。ホームに行くにもエレベーター、電車とホームの隙間や段差がとても大きく思いました。片足でジャンプして乗らなければならず、とても大変でした。駅の乗り換えもいつもはエスカレーターか階段を使っていたのが、全てエレベーターで、しかも駅の構内の端にエレベーターはあるので、余計歩く必要がありました。

自宅から最寄り駅も徒歩3分でしたが、松葉杖だと15分くらいかかり、脇や手が痛く、手にはまめが出来ていました。
家に帰ると悔しさと情けなさと不安とやり切れない気持ちで、母に電話してるとおお泣きをしました。大人になって親にこんなに泣いたのは初めてでした。それでも励ましてくれて冷静になり、翌日の夕方くらいまで眠っていました。偶然にも目白駅近くに友人宅があったので、そこにお世話になることになり、通院することにしました。

2回目、3回目はその湿布の交換をしました。治療は痛くないのですが、やけどがまだまだ痛みます。その湿布で足を巻かれると若干、痛みが和らぐような気がしました。翌週からは水ぶくれが落ち着いたのでその皮膚を剥いて、下からの新しい皮膚の再生期間に入りました。
見た目が生々しいので痛いような気になるのですが、その皮膚を剥くことも痛くなく、少し湿布がしみて痛いかな?という程度でした。

先生に言われた通り、その週で皮膚をほぼ剥いてもらい、新しい皮膚が出来ているのを見て徐々に足が落ち着いているのがわかりました。 先生から「ダイナミックに予想より早く回復している」と言われ、とても勇気づけられました。
2週目からは松葉杖をなくしても歩けるようになり、先生や従業員の方にも驚かれました。そしてやけどから15日後、やっとお風呂に入っても良い許可がでました。本当に気持ちよく、幸せを感じた瞬間でした。

私はいつもの当たり前のことがどんなに有難いんだろうと心底思いました。
通院も毎日ではなく、2〜3日おいてからの通院でよいと言われました。今では見た目ではほとんどわからなくなりました。先生からは「やけどの潰瘍治療としての山は越えて綺麗になるための治療に入った」と言われました。特別な湿布を貼る面積も小さくなり、あともう少しのところまで来ています。

綺麗な状態になり、仕事ができたり、お気に入りのスカートをはいておしゃれをして自由に外出できるのを楽しみにしています。
ただ、川添医院に行くことも楽しくなっているので、少し寂しい気もします。毎回毎回の診察が楽しく思えるのも、先生や従業員の方が、気さくで丁寧で優しさにあふれていらっしゃるからだと思います。

綺麗にするという先生の目的通り、そのように皮膚が変わっていくのを見て、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
もし、川添医院に来てなかったら、跡に残ってもおかしくないやけどでしたし、もっと痛くて長い治療期間だったのかもしれません。

1ヶ月を過ぎた頃、1回目の診療後に会った友人に再会しました。顔の表情が変わって良い顔をしていると言われました。
あの時は悲痛な表情で、何の慰めの言葉ものなかったと言われました。


先生方や周囲の励ましでここまでこれた事を本当に感謝しています。
(現在は治療終了しています)

※患者さんの体質や当院に来る前までの医療機関、
家などでの処置にもよりますが家族みんなで協力して治していくことが大切です。



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TEL:03−3971−0830


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